僕は、誰も守れないの?

























守る力を、持っていないの?




















約束も、命も。




















結局僕は、守ることができなかった。






























もう誰も、殺したくなかった。















そう、たとえそれが『敵』であっても。















それは誰かにとって大切な人なんだって、僕は知ったから。















だから、アスランの仲間を殺したことを許してもらおうなんて思ってない。










不可抗力だ、とか、本当は殺す気なんかなかったんだって言ったって無意味なことは、分かっているから。
























だけど。

























「キラ!」










「トール!駄目だ、来るなぁ!」




















爆発したスカイグラスパーが。




















「…っ…ぁ」




















目の前で死んだトールが。




















「トールーっ!!」

























目の前を真っ赤に染めた。




















「アァアスラアァンッ!!」






























許せない










許せない















僕が守りたかった人達が、奪われて














血の気が、頭へと登って行くのが分かって



















切り合い、切り揉み、イージスがストライクに取りつく。すぐに攻撃があると思いきや、エナジー切れで色がなくなるイージス。





なんとか引き剥がそうとしようとした時、コクピットから出ていくアスランが見えた。








































『キラ』






























頭の中にフラッシュバックするの顔






























光が、何もかもを白く塗り替えた。














































それが、僕が覚えていること。










それが全て。






























あの瞬間、何もかもを忘れて、僕はまた、誰かを殺そうとした。








































それは僕にとって、一生逃れられない呪いだった。

























キラさんのモノローグ的な。
あんまり改行のしすぎとか好きではないんだけども。
どうしてもここの部分は必要な気がしたのでぇぇぇぇぇぇぇ・・・
2008.8.29