それは理解不能の極致。
「なんっじゃこりゃーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!????!!!」
<ネコネコの日>そのいち 〜今日、僕はネコになった〜
「こ・・・・これは・・・・」
「すごい・・・・・・・・・な・・」
「うわあっうわあ!」
「ジュリ・・・どうしよう・・・」
「可愛いわね(サラリ)」
「これが古き言葉で言う『萌』というものか」
「うううううううううううううっ 見んじゃねえええええええええっっ」
オノゴロ施設のとある一室で、俺はキサカさんに手を捕らえられて醜態を晒していた。
目の前にはカガリにシモンズさんに三人娘。
ちくしょうちくしょうちくしょうっ
何で俺がこんな目にあってんだよおおおおぉぉぉぉぉぉっ
「どうしよう。本当に可愛いわ」
「打ち震える肩と涙で潤んだ瞳がさらに保護欲を掻き立てるわね」
「ほんっとすごいよな」
「「「「「「猫耳って」」」」」」」
「声揃えていうなあああああああああああああああああ!!!!」
そう。俺の頭上には三角形の獣耳。世に言うネ・・・・・ネコミミって・・・・やつ。
なんでそんなもんが生えたかって?
そんなん俺が聞きたいって!!!
朝起きたらこうなってたんだよ。
鏡見たときは卒倒したな。
なんせ頭の上にありえない物体。カチューシャかと思ったら取れやしない。さらに痛覚もあるらしくってめっちゃ痛かった。
どうすりゃいいか考えて考えてとりあえず様子を見ようと一日引きこもることに決めて世話焼きカガリがやってきてTHE END.(ワンブレス)
隠す間もなくキサカさんに一瞬で捕縛されて、みんなに醜態を晒すことになったのである。
「で、最後に飲んだこれが一番疑わしいのね」
「うん・・・・・」
シモンズさんが指したビンは、ごくごく普通のエネルギードリンク。
昨日冷蔵庫にあったのをなんとなく飲んだ物だ。
軍施設内のものだから、異常はないと思ったのに。
何てことだ・・・・・
どこの回しもんだ。
ていうか誰だよこんな意味不明な効果作ったの。
「鑑識に回して調べさせるわ。分かったら報告する」
「お願いします」
たとえ誰に遊ばれようが、この状況から脱出できるのならもう何でもいい。
一縷の望みを賭けて、俺は深々とシモンズさんに頭を下げて運命を託した。
「あ、そうそう」
「はい?」
カシャ
「報酬はこの写真で十分よ。」
「ちょっ・・・まっ!!あんた悪魔だ!!」
これだからオーブ軍は!!!
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